特長
- 80種類以上の蛍光タンパク質(GFP/RFP)導入がん細胞を国内在庫しています。ご指定のがん細胞に蛍光タンパク質(GFP/RFP)を導入いたします(納期:3ヶ月)。
- ヒトと同じ挙動で増殖・転移するがんのマウスモデル(MetaMouse®)、がんの増殖や血管新生をリアルタイムで、非侵襲的に、定量的に測定する技術(OncoBrite®)、GFP、RFP、CFPトランスジェニックマウス、4社の蛍光イメージング装置を所有しています。
- ヒトでのがんと同様の転移挙動を示す“外科的同所移植(SOI)”にて腫瘍片を移植します。一般的に行われています皮下移植とは薬効、転移能が異なります。
- がん細胞の増殖・退縮の観察、抗がん剤の治療効果をリアルタイムでモニターします。
- 実際に測定する腫瘍面積(イメージング法)と腫瘍体積の相関性が認められています。
- 血管新生のタイムコースの測定が可能です。
以下の項目を選択あるいは指定をお願いいたします。これらを基に、プロトコールをお届けいたします。
使用するマウスの種類 : ヌードマウス、GFP, RFP, CFPヌードマウス 他 群数(群名)、各n数
がん細胞 : カタログ掲載細胞 他
がん細胞の導入方法: 外科的同所移植、皮下移植、尾静脈注入 等 薬剤の投与ルート、頻度、時期: 腹腔、尾静脈、経口投与、その他
蛍光イメージャー: オリンパス製 OV100、Indec製 FluorVivo100、UVP製 iBOX
イメージング方法: 全身イメージング、necroscopy, cell-cell interaction等
イメージング頻度 : がん細胞の増殖スピード、転移の時期・臓器等の情報が受託元にあります場合はご連絡いたします。
サービス内容
[試験結果の例]
- がん細胞の増殖・退縮のリアルタイムでの観察・抗がん剤の治療効果の全身イメージング(fig.1)
(Katz et al. Journal of SurgicalResearch 113, 151-160(2003).)
本実験では膵臓がんMiaPaCa2-RFPをマウスの膵臓に外科的に同所移植(SOI)を行い、薬物による治療効果を比較しています。CPT-11はcontrolに比べると原発巣、転移巣ともに抑制効果を示しています。Gemcitabineは1ヶ月間、がんの進行を抑制しましたが、その後治療を続けたにも関わらず原発巣、転移巣とも抑制されませんでした。
- 腫瘍面積と腫瘍体積の相関性(fig.2)
(Katz et al. Journal of Surgical Research 113, 151-160(2003).)
RFPを導入したヒト膵臓がんMiaPaCa2-RFPをSOIで移植してマウスを飼育しました。その後、広範囲に広がったがんの局所生育および転移を、外部から全身イメージングしました(fig.2 左、中央)。外部から得られた腫瘍の面積(赤い蛍光を発している部分)(イメージャーを用いて測定)と摘出後に実測した腫瘍体積には強い相関性が認められました(r=0.89)。(fig.2 右)腹水が存在する時(r=0.83)は、腹水が存在しない時に比べてやや精度が低下しました。