Minicircleとは
Minicircle(MC)は非ウイルス性のDNAで、ΦC31を介した分子内組換えにより、元となるプラスミド(Parental Plasmid)DNAから作製されます。通常のプラスミドDNAと異なりバクテリア由来の複製開始点や抗生物質耐性遺伝子を有していません。また、メチル化やサイレンシングなどの影響を受けないため、Minicircleからの発現は長期間に渡って持続します。(
fig.1)
特長
- 作製したMinicircleは、ウイルスを用いずにReady-to-useでそのままトランスフェクションに使用でき、宿主細胞のゲノムに組み込まれることもありません。
- 作製したMinicircleは、in vivoおよびin vitroでのトランスフェクションに使用できます。
- Minicircleによるタンパク質発現は、通常のプラスミドを用いた場合よりも、高効率かつ長期間(最大14日間)に持続します。(fig.2)(fig.3)
- 元となるプラスミド(Parental Plasmid)や、Minicircleに組み込まれないバックボーン部分の混入がなく、免疫応答を引き起こす恐れはありません。
- System Biosciences社の有する幅広いParental Plasmidのラインナップから、最適なものをご選択できます。
- Minicircle作製用製品と異なり、企業(Commercial Entities)にご所属の方でも研究目的に用いる場合は、受託サービスを承ります。
目的配列の種類:cDNA、shRNA、miRNA
プロモーターの選択:CMV、EF1a、(IRES:バイシストロニック発現)
マーカーの選択:GFP、RFP
* 目的配列を挿入したプラスミドDNAの米国への送料を別途申し受けます。