概要
抗体マイクロアレイは、タンパク質発現をハイスループットにプロファイリングできる有用なツールです。フルムーンバイオシステムズ社では、網羅的に解析できる探索用抗体をはじめとして、様々なパスウェイ解析に特化したパスウェイ抗体アレイ、各パスウェイに関連するタンパク質のリン酸化レベルを解析できるリン酸化抗体アレイを多数ご用意しております。
抗体マイクロアレイの特徴
- 抗体は、独自の3-Dポリマーでコーティングしたガラススライド上に共有結合により固定化されており、高い結合能と特異性を発揮します。
- 3-Dポリマーにより、タンパク質の3次元構造を保存します。
- 各アレイには、厳選された抗体とポジティブ&ネガティブコントロールが搭載されています。
- データの信頼性を高め一貫した結果が得られるよう、各抗体は6重(n=6)スポットされています。
- 蛍光による検出法で、スライドの大きさ(76×25×1mm)に対応する全てのマイクロアレイスキャナーで検出できます。
- データ解析に便利で正確なGenePix® Array List(GAL)fileが添付されます。
* GenePix
® はモレキュラーデバイス社の登録商標です。
抗体マイクロアレイの仕様
サイズ |
76×25×1mm |
バーコード |
含 |
バーコードのサイズ |
23×9mm |
スポットの大きさ |
280~320μm |
スポット間の距離 |
600~700μm |
抗体マイクロアレイ解析受託サービス
本受託サービスではお客様のサンプルをお預かりして、ご指定の抗体マイクロアレイにて受託解析を行います。抗体アレイは
フルムーンバイオシステムズ社ウェブサイトからお選び下さい。解析後、結果をexcelファイルにてご送付致します。(
fig.1)
- 抗体マイクロアレイ解析手順(fig.2)
細胞や組織抽出液、血清・血漿、培養上清、ホルマリン固定・パラフィン包埋(FFPE)組織抽出液がサンプルとしてご利用頂けます。ビオチン標識されたサンプルはアレイ上で抗体に結合し、蛍光標識されたストレプトアビジンで標的サンプルを検出します。
- タンパク質抽出と標識
- アッセイ条件の最適化
- ビオチン標識タンパク質の抗体への結合
- Cy3標識ストレプトアビジンによる検出
- Axon GenePix scannerによるアレイのスキャン
- データ取得(Excelフォーマットでの納品となります)
- データ解析手順
アレイの画像データから得られたシグナル強度データを用いて、サンプル間の比(Fold changes)を決定致します。解析手順は下記になります。
- 各スポットの中間シグナル強度を画像データから抽出
- 各抗体に関して複数の測定スポットの平均シグナル強度を決定
- 複数の測定スポットの変動係数の決定
- シグナル強度データのノーマライズ
- サンプル間の比(Fold changes)の決定
- 抗体アレイの種類
受託解析に使用する抗体マイクロアレイはコスモ・バイオ社 HPからお選び頂けます。各アレイに使用されている抗体の種類やレイアウトは各リンクからご参照下さい。