富士フイルム和光純薬 / 富士フイルム和光純薬 ID: J01733

新規小型抗体フォーマット「Fv-clasp」作製受託サービス ID: J01733

従来の小型化(scFv化など)で活性が落ちてしまった等の課題をお持ちの方はぜひ一度お試しください。

サービスについて

概要

抗体は医療や研究の様々な分野で利用されているツールであり、抗体を小型化したフラグメント抗体も様々なデザインのものが 開発されていますが、いずれも生産性、安定性などに課題を抱えておりました。
Fv-claspは大阪大学蛋白質研究所の高木先生、有森先生によって開発された新規小型抗体フォーマットです。 (fig.1)大腸菌発現系で容易に作製が可能であり、熱安定性が高く、高結晶化性能を持っております。

富士フイルム和光純薬では、お客様がお持ちの抗体をFv-clasp化するサービスを開始いたしました。(fig.2
従来の小型化(scFv化など)で活性が落ちてしまった等の課題をお持ちの方はぜひ一度お試しください。

特長

  • 各種抗体に適用可能
  • 容易に作製(大腸菌、哺乳細胞)
  • 安定性の高い分子フォーマット
  • 熱安定性が高い
  • 免疫原生が低いことが予想される
    (ヒト蛋白質由来のSARAHドメインを使用しているため。)
  • 極めて高い結晶化性能を持つ
  • SOPでFv-clasp化
    (14種類以上の抗体で実績あり。scFvでは巻戻し出来ない、活性が著しく低下するクローンにも対応。)

作業工程

1. 設計 提供頂いた配列をもとに、Fv-clasp化させるための配列設計を行い、遺伝子を合成いたします。
・Heavy chain ①約510bp  ②約580bp (His tag + TEV配列)
・Light chain ①約500bp  ②約570bp (His tag + TEV配列)
2. 検討試験
(大腸菌発現系)
合成した発現ベクターを用いて、BL21(DE3)株へ形質転換させます。作成した形質転換体を用いた少量発現検討を行い、発現するコンストラクトの組み合わせを決定します。
3. 生産 検討試験の結果を元に、選定したコンストラクト(H鎖、L鎖)の生産を行います。
4. 精製 発現体から発現物を抽出し、可溶化させます(H鎖、L鎖)。
可溶させた各H鎖、L鎖を混合しリフォールディングを行います。(透析法)
リフォールディングサンプルをゲルろ過カラムにより精製し、得られた精製物を濃縮します。
BCA assayによるタンパク濃度測定とSDS-PAGE解析を行います。

* その他、ハイブリドーマからの抗体遺伝子クローニングをご希望の方はこちらをご参照ください。

ライセンス関連

  • Fv-claspを以下のケースでご利用の場合、別途ライセンス契約が必要となります。
     ① 予防及び治療用途での本件製品の研究開発、製造及び販売
     ② 診断用途での本件製品の研究開発、製造及び販売並びに受託試験

ご注文に関して

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参考価格・納期

サービス項目 工程 期間 価格(税抜)
1. 設計 コンストラクト設計、遺伝子合成 2~3週間 ¥300,000
2. 検討試験 発現検討試験 2週間 ¥200,000
3. 生産 1L生産(H鎖、L鎖) 1週間 ¥200,000
4. 精製 可溶化、リフォールディング 2週間 ¥1,800,000
ゲルろ過 2週間
サンプルの濃縮・透析 2週間
【オプション】タグ切断 His tagの切断(TEV proteaseによる) 1週間 ¥620,000
イオン交換精製 2週間

関連サイト