Biognosys / フィルジェン ID: J01298

TrueDiscoveryTM ディスカバリープロテオミクス 受託解析サービス ID: J01298

Biognosys社が共同開発し特許を取得した高度なデータ独立取得(DIA)ベースのタンパク質定量化テクノロジーである Hyper Reaction Monitoring(HRMTM) を採用した、ラベルフリータンパク質による包括的なプロテオーム解析をご提供いたします。

サービスについて

概要

トランスレーショナルリサーチを促進するために、あらゆる生物学的マトリックス、および生物種からハイコンテントタンパク質を定量化するためのサービスを提供しています。本解析では、1回の処理または条件全体で数千種類のタンパク質をプロファイリングすることができ、サンプル間において発現調節されたタンパク質を的確に同定することが可能です。
本サービスでは、Biognosys社が共同開発し特許を取得した高度なデータ独立取得(DIA)ベースのタンパク質定量化テクノロジーである Hyper Reaction Monitoring(HRMTM )を採用した、ラベルフリータンパク質による包括的なプロテオーム解析をご提供いたします。

【Hyper Reaction Monitoring (HRM)とは?】
HRM法は、Biognosys社が開発した Data Independent Acquisition (DIA) ベースのタンパク質定量ワークフローで、サンプルあたり最大13,000個のタンパク質を再現可能かつ正確に定量することで、比類のないプロテオームカバレッジを提供します。この技術は、イムノアッセイとMSショットガン解析の間にあるタンパク質分析のスケールと精度のギャップを埋めることが可能です。イムノアッセイ(ELISAなど)は、単一のタンパク質を正確に定量化できますが、1回の実験で複雑なサンプル中の複数のタンパク質を同時複数的に解析(多重化)することが困難です。逆にMSショットガン解析は、1回の実験で多くのタンパク質を同定できますが、再現性に乏しく、サンプル間で多くのタンパク質を確実に定量することが困難です。HRMは、ショットガン法(多重化)とMRM法(高い再現性と感度)の利点を組み合わせた技術です。

特長

TMTやiTRAQなどの同位体標識によるプロテオーム解析アプローチと比較した場合、1サンプルから1つのデータを得られる非常にシンプルなアプローチであるため、ラベリング効率によるバイアスを回避することができ、また、同位体標識によるアプローチで制限される比較サンプル数の問題などがありません。

  • あらゆる生物種および様々な生物試料に対応
  • 少量のサンプルで解析可能
  • 培養細胞、血液、組織、尿、CSFなどのサンプル準備に合わせた専用プロトコールをご用意

サービスアプリケーション

本サービスは、Biognosys社で開発された HRM 法を採用した質量分析による網羅的なタンパク質定量解析サービスです。HRMは、データ独立取得(DIA)を使用して、単一の機器で数千種類のタンパク質の同定が可能で、正確な定量を可能にしています。

【アプリケーション情報】
お客様のプロテオミクスのニーズに合わせて、5種類のアプリケーションをご用意しています。(下記の同定数は目安です。サンプルの品質により同定数は変動する可能性があります。)

【生体液バイオマーカー探索】
高深度な分析により、血漿/血清中の4,200タンパク質、その他の生体液中の11,000以上のタンパク質を同定することが可能です。脳脊髄液(CSF)、尿、房水など、様々な生体液用に最適化されています。また、血漿/血清蛋白質の絶対定量解析用の専用パネル「PQ500」と組み合わせて解析(別途有償オプション)を実施することも可能です。
【組織バイオマーカー探索】
高深度な分析により、13,800以上のタンパク質を同定することが可能です。新鮮な凍結組織、凍結乾燥組織、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)切片、細胞培養物など、あらゆる種類の固形生体サンプル用に最適化されています。
【作用機序研究】
分子標的の同定と生物学的経路の特性評価が可能です。様々な種類の生体サンプルに最適化されています。最小限のサンプル量で再現性の高い同定と定量を提供するハイスループットのパイプラインとなっています。
【リン酸化プロテオームプロファイリング】
高深度な分析により、数千種類のリン酸化タンパク質を同定することが可能です。生体サンプルとして多く利用される細胞や組織など、幅広い生物学的サンプルに最適化されています。
【免疫ペプチドームプロファイリング】
高深度な分析により、10,000種類の MHC クラス I およびクラス II ペプチドを同定することができます。ヒト組織や細胞サンプル向けに最適化されています。最小限のサンプル量で再現性の高い同定と定量を提供するハイスループットのパイプラインとなっています。
【解析プラットフォーム】
本サービスは、2タイプのプラットフォームをご用意しております。ご希望に合わせて解析プランをご選択いただくことが可能です。

プラットフォーム名 一般的なタンパク質プロファイリングにおけるタンパク質同定数
DeepHT 標準的なDIA解析プラットフォームです。
一般的な細胞/組織サンプルにおいて、一度の解析で7,000~9,000種のタンパク質を同定・定量化
UltraDeepHT 高深度な解析プラットフォームです。
一般的な細胞/組織サンプルにおいて、一度の解析で10,000種のタンパク質を同定・定量化

【サンプル条件】
本サービスでは、様々な生物種および任意の生物試料に対して利用可能です。以下のサンプル条件はあくまでもこれまでのプロジェクトの経験を踏まえた目安となります。また、サンプルの種類はこれらの生物学的マトリックスに限定されているわけではございません。様々な種類の生物学的サンプルに対して、柔軟にプロテオミクスサービスをご対応させて頂きますので、お気軽にお問合せください。
サンプルタイプ 培養細胞 血漿/血清 組織(凍結) 尿およびCSF
必要サンプル量 2 ×106 100μL 5~10mg 尿:200μL
CSF:100μL

* 一般的な翻訳語修飾(PTM)を分析することができます。PTMの化学量論以下の検出には、濃縮条件等の検討が必要です。そのため、PTM プロファイリング(リン酸化(pSTY および pY)、N-グリコシル化、アセチル化、メチル化、ユビキチン化、複数のヒストン修飾など)では、より多くのサンプル量を必要とします。また、血漿/血清サンプルは、豊富に含まれるタンパク質(IgG、アルブミンなど)の除去が必要となる場合があり、この場合もより多くのサンプル量を必要とします。


納品物

解析結果は解析元とお客様間でセミナーまたはウェビナーで提示および議論された後、最終的にPDFやExcel形式で納品いたします。
  • エクゼクティブサマリー
  • Material & Methods(論文投稿に適した形式)
  • 正規化されたデータ
     検出されたすべてのタンパク質とその相対的なタンパク質強度
     タンパク質注釈(Uniprotのナレッジベースに基づく)
  • データ解析
     変動タンパク質の因子と有意差
     変動係数
     主成分分析(PCA)
     部分的最小二乗回帰(PLS-DA)
     クラスター解析/ヒートマップ
     パスウェイ解析

ご注文に関して

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参考価格・納期

サービス名 アプリケーション 価格(税抜) カタログ# 納期
TrueDiscoveryTM
ディスカバリープロテオミクス受託解析サービス
生体液バイオマーカー探索 お問い合わせ F-BGS-BBD-[サンプル数] サンプル到着後1.5~2ヶ月
組織バイオマーカー探索 F-BGS-TBD-[サンプル数]
作用機序研究 F-BGS-MOA-[サンプル数]
リン酸化プロテオームプロファイリング F-BGS-PHP-[サンプル数]
免疫ペプチドームプロファイリング F-BGS-IPP-[サンプル数]

*より精度の高いデータを取得するために、必ず生物学的レプリケート数を3以上で構成していただくことをお願いしております。
* 本サービスは、海外での解析という性質上、キャンセルはお引き受けできません。
  やむを得ない理由でキャンセルされる場合は、それまでの工程に応じた料金をご請求させて頂きます。
  QC結果やライブラリー作製等の問題で再度サンプルをお送りする場合は、別途送料をご請求させて頂きます。

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