Kinexus / コスモ・バイオ ID: J00931

KINEXTM 抗体マイクロアレイ受託サービス ID: J00931

シグナル伝達関連のタンパク質発現やリン酸化状態のサンプル間の差を、約1,325種類のシグナル伝達関連タンパク質抗体をスポットした抗体マイクロアレイで比較・検出する受託サービス

サービスについて

背景

KINEXUS社はシグナル伝達プロファイリングサービスに特化したProteomicsのLeading Companyです。世界26社以上の抗体メーカーとネットワークを築き、6,000種類を超える抗体の評価を実施してきました。KINEXUS社におけるその抗体評価は、高い基準が設けられており、その基準を満たす抗体は実施抗体の20%程となっております。この基準を満たした抗体をアレイしたKinexTM 抗体マイクロアレイサービスおよびKinetworksTM マルチイムノブロッティングサービスを提供しております。

KinexTM 抗体マイクロアレイサービスはシグナル伝達関連タンパク質抗体をスポットした抗体マイクロアレイの受託解析サービスです。処理済サンプルとコントロールサンプル間での発現タンパク質およびリン酸化状態の違いにより、使用した化合物、siRNA、ホルモンなどの効果がどのようなパスウェイに関与するかを検討できます。
マイクロアレイ解析は、データ解析が難しいことが知られていますが、Kinexus社では、得られたデータを基にしたパスウェイ解析が可能であり、ご希望パスウェイの変化をサンプル間で比較できます。

ターゲットリスト:KAM-2023 Antibody List
* 最新のターゲットリストはお問い合わせください。

特長

  • 高い信頼性:組織や細胞サンプル調整時に可溶化タンパク質に対してKinexus社独自のCemical Cleavage処理により偽陽性・偽陰性を抑制します。(fig.3
  • 広範囲に網羅された抗体群:キナーゼ、ホスファターゼ、転写因子、細胞周期、ストレスおよびアポトーシス関連タンパク質に対する抗体がアレイされています。
  • 6,000種類を超える抗体を評価し、最適な抗体を使用
  • 様々な動物サンプルで使用可能(Human、Mouse、Ratサンプル用に最適化しておりますが、Chicken、Bovine、Porcine、Canine、Monkeyなどのサンプルでも使用実績がございます。)



・スキャンイメージデータ(4 of 32 grids of KinexTM antibody microarray)(fig.1
赤、オレンジ、黄色、緑、青の順にシグナル強度が減少している。

Methodologies used in KinexTM KAM Antibody Microarray.(fig.2
Method 1:ライセートを直接蛍光色素で標識し、インキュベーションします。結合しなかったタンパク質を洗浄し、結合したもののみをスキャンします。
尚、この方法では、目的のタンパク質が複合体を形成していた場合、異なるタンパク質として検出される可能性があります。
Method 2及びMethod 3はいずれもトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)および2-ニトロ-5-チオシアナト安息香酸(NTCB)を用いてCystein 残基のChemical Cleavage(CCC)処理を行います。このCCC処理により、複合体を形成したタンパク質を解離し、キナーゼやホスファターゼ、プロテアーゼその他の酵素を失活させ、リン酸化部位が保存されたより安全なペプチドサンプルとして調整することができます。
Method 4では、サンプルをホモジネートする際にCCC処理します。ビオチン化タンパク質をマイクロアレイ上でキャプチャーした後、アレイは蛍光標識されたビオチン抗体でプローブされます。この方法は、他に比べ、バックグラウンドシグナルが低く、また、広いダイナミックレンジをもたらしますので、Kinexus社ではMethod 4を推奨しています。


Table.1 Effect of chemical cleavage on the detection of protein changes on the KAM antibody microarray using dye-labelled lysate proteins from epidermal growth factor-treated A431 cells.
Effect of EGF #Ab with ≥100% increase #Ab with ≥50% increase #Ab with ≥50% decrease #Ab with ≥75% decrease
Without CC 44 92 31 1
With CC 48 142 11 0
Overnight, serum-starved A431 cells were treated with and without 100 nM EGF for 5 minutes prior to preparation of cell lysates. The lysates were dyelabeled either without or with prior chemical cleavage at cysteine (CCC). Note that in this study, the dye-labelling step was done first, and the chemical cleavage was subsequently performed afterward.


・Scanned images of KinexTM KAM-900P antibody microarrays following incubation with dye-labeled (top four panels) or biotin-labelled (bottom two panels) lysate proteins from serum-starved A431 human cervical carcinoma cells treated without (left panels) and with 100 nM epidermal growth factor for 5 minutes (right panels). Top panels: no chemical cleavage; Middle and bottom panels : cysteine chemical cleavage (CCC) was performed at the time of homogenization of of the cells.(fig.3

原理

  1. 細胞ライセートまたは組織ライセートをサンプルとして使用
  2. ライセート中のタンパク質を蛍光標識(proprietary Dye)
  3. 標識済みのサンプルを、KINEXTM 抗体マイクロアレイに滴下
  4. 各タンパク質が、特異的抗体に結合
  5. 結合しなかった標識タンパク質を洗浄除去し、結合したタンパク質を測定
  6. 陽性 / 陰性、擬陽性 / 擬陰性等を評価し、2サンプル間の差を比較

サンプル送付

  • サンプル:細胞ライセート(接着細胞、浮遊細胞)、組織ライセート、細胞ペレットにも
  • 対応可能(別途サンプル調製料金)
  • サンプル量:100μg/sample(2mg/mL)
  • サンプル条件:2サンプル(例:未処理サンプル+処理済サンプル)、n=2
  • シッピング:お客様のご要望に応じて、シッピングを代行させて頂きます(別途料金)

お送りする報告内容

  • 定性試験:Kinex抗体マイクロアレイの画像ファイル(TIFF及びJPEG形式)*上図参照
  • 半定量試験:各タンパク質の蛍光強度と2サンプル間の平均変化率(Excel形式)

ご注文に関して

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参考価格・納期

サービス項目 価格(税抜) 納期
KINEX 抗体マイクロアレイ受託サービス お問い合わせ サンプル到着後、およそ4週間

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