ID: J00155
ID: J00155
タカラバイオ / chromocenter
染色体解析
iPS細胞等の簡易核型解析・FISH解析
カテゴリ
細胞解析・作製・培養 > 機能評価・細胞培養・細胞解析 > 染色体解析
遺伝子工学 > 遺伝子実験 > FISH 法による染色体解析
病理標本作製・検査 > 免疫組織化学・組織標本・電顕 > 組織染色・標本染色
病理標本作製・検査 > 免疫組織化学・組織標本・電顕 > 標本・組織・臓器アレイブロック作製
サービスについて
特長
- 迅速に解析結果を納品(最短3週間)
- 固定サンプルだけでなく、細胞培養から標本作製および核型解析まで一連のサービスを承ります
- 簡易核型解析からマルチカラーFISH解析まで、目的に応じて対応
概要
タカラバイオを窓口として、人工染色体ベクター作製など染色体工学を専門とするchromocenter社の核型解析サービスをご提供いたします。簡易核型解析(Q-band解析)、G-band解析、FISH解析およびマルチカラーFISH解析が可能です。iPS細胞や細胞株作製のオプションメニューとしてもご利用いただけます。
サービス内容
- 簡易核型解析(Q-band解析)、G-band解析
分染法により検出される染色体に特徴的なバンドパターンをもとに各染色体を同定し、倍数性、異数性および転座の有無などを解析します。とりわけ染色体の構造異常等の解析を迅速に判断することが可能です。 キナクリンマスタードやヘキスト等の蛍光色素により検出されるQ-band解析や、トリプシン等のタンパク分解酵素処理とギムザ染色により検出されるG-band解析があります。
解析をご希望の細胞をお預かりし、細胞培養から承ります(ヒトES細胞は固定済みサンプルのみ)。検体に合わせて固定条件及び染色条件を検討し、分裂期の細胞について解析した結果(染色体分布図、代表的な分裂像とカリオタイピング)を納品いたします。染色体数(異数性)の解析のみの受託も承ります。 - FISH(Fluorescence In Situ Hybridization)
遺伝子の染色体上の位置をより直接的に知る方法として用いられる解析です。スライドガラス上に広げられた核もしくは分裂中期の染色体を対象とし、目的の遺伝子やDNA断片をプローブとして染色体DNAとハイブリダイゼーションを行います。 染色体や間期核上における標的遺伝子の有無や、対比染色として用いられるDAPIバンドとの相関で染色体上での大まかな位置を検出します。2種類のプローブを蛍光色素(Alexa488とRhodamine)で標識し、同時検出することが可能です。プローブとなるDNA配列をご提供いただければ、標識プローブの作製から承ります。
上記の解析に加え、カリオグラム、高精度マッピング(カリオグラムを含む)、染色体本数分析についてもオプションメニューとしてご利用いただけます。
オプション項目 | 内容 |
---|---|
標準解析 (オプション適用無し) |
FISH解析後のシグナル数のデータを取得します。代表的な分裂像、並びに、分裂期20細胞および間期100細胞のシグナル数をまとめた表を作成します。単純にシグナルの有無とシグナル数のみを把握したい方にお勧めです。 |
カリオグラム | 染色体を染色体番号に従って台座に載せたカリオグラム画像を作成します。全染色体状況のほか、シグナルが確認された染色体の番号の情報が得られます。 |
高精度マッピング (カリオグラムを含む) |
染色体はDAPI等で得られる染色模様を指標として位置表記が決まっています。これをもとにシグナルの位置を特定します。高精度マッピング実施にはカリオグラムが必須です。 |
染色体本数分析 | 20細胞の染色体数をカウントして、結果を表と棒グラフで提示します。また50細胞における倍加率(主要倍数体が2nの場合、4nの細胞が含まれる割合)を算出します。 |
- マルチカラーFISH(Fluorescence In Situ Hybridization)
5種類の蛍光標識をブレンドしてラベルした個々の染色体に特異的なプローブを用いる事により、一度のハイブリダイゼーションで染色体番号別に染色体を染め分けます(ヒト、マウス、ラット、チャイニーズハムスター対応)。染色体番号別に識別できる為、転座を詳細に解析できます。 - モノクロナリティ解析
マルチカラーFISHとFISHを組み合わせて目的遺伝子(導入遺伝子など)の位置を特定するサービスです。染色体番号ごとに疑似カラーで表示するマルチカラーFISHの情報を利用しますので、染色体のバンディングから判定するFISH高精度マッピングサービスと比較して、より正確な位置情報を得ることが可能です。特に構造異常染色体を多く含む細胞での分析に有用です。CHO細胞ではセルバンクのモノクロナリティーを解析する目的でご好評をいただいております。
納品物
- 作業報告書
- 画像データ
受入サンプル
- 凍結細胞(約1×106個/バイアル)
- 培養細胞(20~40%コンフルエントフラスコ)
- 培地(特殊な培地をご使用の場合は、200mL程度送付をお願いします)
- 固定サンプル:カルノア固定(冷凍)、スライド標本(常温可)
ご注文に関して
お問い合わせフォーム よりお問い合わせください。
製品カタログ・リーフレット
参考価格・納期
サービス項目(*1) | 価格(税抜) | 納期 | |
---|---|---|---|
簡易核型解析(Q-band解析) iPS/ES細胞(ヒト)(*2) 正常組織由来培養細胞(*3) iPS/ES細胞以外の株化細胞 |
お問い合わせ | 1件あたり | 3週間~ 5週間~ 6週間~ |
G-band解析 iPS/ES細胞(ヒト)(*2) 正常組織由来培養細胞(*3) iPS/ES細胞以外の株化細胞(*3) |
お問い合わせ | 1件あたり | 4週間~ 5週間~ 6週間~ |
FISH解析 (カリオグラム)(*4) (高精度マッピング)(*4) (染色体本数分析)(*4) |
お問い合わせ | 1件あたり | 4週間~ お問い合わせ |
マルチカラーFISH解析 | お問い合わせ | 1件あたり | 4週間~ |
モノクロナリティ解析 | お問い合わせ | ||
(カルノア固定セットQromo-Fix) | ¥22,500(*5) | 1式 | - |
*1 マウス、ラットなどヒト以外の細胞の解析をご希望の場合は、お引き受けできない場合もございますので、まずはお問い合わせください。
*2 ヒトES細胞については固定サンプルでご提供ください。
*3 正常組織由来培養細胞又はiPS/ES細胞以外の株化細胞については、細胞固定条件検討料金が別途かかる場合があります。
*4 オプション
*5 染色体解析をご依頼いただく場合に限ります。
- 納期について
・培養込みでのご依頼の場合、細胞の状態により納期が遅れることもありますので、ご了承ください。
・受託状況により上記に記載しております期間での納品が難しい場合もございます。まずはお問い合わせください。 - 別途費用について
・培養、標本作製をタカラバイオで行う場合、条件検討他追加費用が必要な場合もありますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。 - カルノア固定セットQromo-Fixの販売について
・染色体解析をご依頼いただく場合で、カルノア固定処理のご経験が無いお客様向けにカルノア固定セットQromo-Fixを取り扱っています。セット内容は、プロトコル、試薬、スポイト、チューブなどの消耗品とchromocenter社による固定条件等のコンサルティングが含まれ、1セットで15検体程度の作業が可能です。Qromo-Fixは、chromocenter社より4℃輸送でお届けします。コルセミドストック溶液は4℃で保存し、その他は室温で保存してください。
関連サイト
- ※価格及び、サービスの仕様・内容などにつきまして、予告なしに変更されることがあります。
- ※表示している参考価格は消費税等は含まれておりません。
- ※受託サービスは、すべて研究目的として作業を行います。その他の目的(医療品・食品の製造・品質管理や医療診断など)には使用しないで下さい。
- ※納期は参考納期です。諸事情により、前後する場合がございます。納期の詳細については個別にお問い合わせください。
- ※会社名・サービス名などは、各社の商標・登録商標です。
- ※納品物によっては、その構成物(例えば、ベクター、蛍光色素など)の使用に制限がある場合があります。
- ※ヒト臨床サンプルの場合はインフォームドコンセントを得ていることをご確認ください。
ヒト由来のサンプルの場合、ご所属の組織の倫理委員会などで承認が得られたものが受領されます。 - ※人間への感染性が疑われるサンプルに関しては、お受けできない可能性がございます。
- ※サンプルの保管および返却を行っていない場合があります。お客様より提供いただいたサンプルおよび解析データ等は、業務終了後、廃棄される場合がございます。