LC-MS/MS分析では、タンパク質をプロテアーゼ処理して得られた断片ペプチドを逆相HPLCで分離・濃縮しながらハイブリッド型質量分析計で検出します。質量分析計により得られたペプチドの質量、および質量分析計内でアルゴンガスと衝突させることにより得られたフラグメントイオンのスペクトル(MS/MSデータ)をデータベース検索(Mascot サーチ)することによりタンパク質を同定します。
HPLCで分離しながら分析を行うので、多くのペプチドの情報が得られ、一度の分析で複数のタンパク質が同定できます(ただし、混在する全てのタンパク質、マイナー成分まで同定できるとは限りません)。
ペプチドごとにMS/MSスペクトルが得られるため、1つのペプチドが得られれば、目的タンパク質を同定できます。
独自のノウハウにより、業界トップクラスの微量分析技術を保有しています(25fmolから分析可能)。 また高い同定率(95%以上)を誇ります。
MS/MSデータによるデータベース検索を行うため、アミノ酸配列まで含めた信頼性の高いデータの取得が可能です。
サービス内容
- サンプル前処理
酵素消化・精製
- LC-MS/MS分析
・質量分析計: Orbitrap Exploris 480 (Thermo Fisher Scientific)
・HPLC : Vanquish Neo (Thermo Fisher Scientific)
- データ解析
同定タンパク質リスト