概要
お客様からタンパク質溶液を送付していただき、等電点電気泳動(一次元)からSDS-PAGE(二次元)を行い、複数サンプル間の比較解析を実施いたします。18x20cmもしくは24x20cmのゲルを使用しますので、数千種類のタンパク質を分離することが可能です。泳動像のスポットパターンを比較することで、ある生命現象に対応して特異的に変化するタンパク質を発見できます。
サービス内容
- 二次元電気泳動
pIレンジ:Immobiline DryStrip(GE Healthcare)
ご指定ください(pI4-7またはpI3-10を推奨)
ゲルの大きさ:ミニゲル(7cm、18cm、24cm)
グラジエント:9~18%
染色:SYPRO Ruby(基本)、CBB、銀染色、等
- 泳動像数値化解析
取得した二次元電気泳動像の比較解析を行います。大型ゲルによる高分解能の二次元電気泳動像を解析する場合、サンプル間のスポットの比較を目視で行うには限界があります。膨大なスポット情報から有用な情報を引き出すため、画像解析ソフトウェアによる定量解析を行います。刺激の有無や経時変化に対応したスポットの出現・消失・増加・減少の情報を高い精度で得ることで、信頼性の高い解析結果をご提供いたします。
報告書は、閾値を超える濃度変化が起こったスポットに印を付けた分かりやすい体裁で納品いたします。報告書末尾には濃度差が大きいスポットを順に並べた同定候補リストを収載しております。
オプション
- 解析前
・サンプル前処理
-ホモジナイザーによる抽出
-サンプルの前処理
-2-D Clean-up Kit処理(TCAアセトン沈殿)
-脱塩濃縮
-膜転写
- 解析後作業内容
質量分析計とMascot(Matrix Science)searchによるタンパク質を同定します。
使用機器:ultraflex TOF/TOF(Bruker Daltonics社製)
* PMF分析とMS/MS Ion Search分析を併用することによって、より確実な同定結果をお返しします。
* 測定データのS/N比が高く、またMascot searchでは同定ができない場合、測定データからアミノ酸配列を直接に読み取ります
(3ペプチド以上)。
* 多検体の場合のディスカウントもございます。別途お問い合わせください。
オプションは別途で費用が発生します。