概要
数アミノ酸を見分ける、リン酸化の有無を見分ける、ヒト由来とマウス由来の両方を認識する など、お求めの特異性をもつ抗体を作製いたします。
動物免疫を使用しない、完全にin vitroで抗体のスクリーニングを行う独自の技術(HuCAL
® テクノロジー)だからこそできる、細かな抗体作製の戦略を立てて、参照抗原との交差性も確認しながら、目的の抗体をセレクションしていきます。
実績
HuCAL
® テクノロジーを用いた抗体作製は、全世界で10年以上の実績があり、14,000もの抗体を作製しており、ここ3年間の成功率は90%以上を誇ります。 ご希望の抗体の特異性や使用方法をご相談頂ければ、抗原のデザインおよび抗原のタイプや用途に合わせた抗体のセレクション方法などのプランニングを無料でご提案いたします。
特長
- ピンポイントな特異性を持つ抗体の作製が可能
- 動物免疫では困難な抗体の作製が可能
- 候補抗体のお届けまでわずか7週間
- ELISA陽性抗体が得られない場合、費用は不要
- 継続的な抗体供給が可能
- まずはプランニングから
抗体の特異性や使用方法に応じた抗原デザイン、抗原のタイプや抗体の用途に合わせた戦略的セレクションの方法をトータル的にご提案します。
- お見積り
プランニングで決まった作業工程に基づいたお見積りをご提示します。
- ご注文、作業の開始
お客様からの抗原を受け取りました時点から、抗体作製の作業開始となります。ペプチドにつきましては、合成から承ります。
- 7週間で納品
作業開始から、最短7週間で候補となる抗体をお納めします。
HuCAL® テクノロジー
450億種類の抗体遺伝子(ライブラリ)と、これらの抗体を提示したファージと抗原を結合させ、抗原と結合したファージを効率よく回収する技術(ファージディスプレイ)が融合したオリジナルの技術です。
- ファージディスプレイによるパニング
提示された抗体(Fab抗体)とそれをコードする遺伝子がファージ粒子という形で一対一に対応しているため、多くのFab抗体の中から抗原に結合したFab抗体の遺伝子を容易に特定することができます(fig.2)
- HuCAL PLATINUM® Library
約450億ものパターンからなり世界最大規模の高品質抗体ライブラリです。このライブラリは、大きな多様性を持つ相補性決定領域(CDRs)遺伝子とフレームワークマスター遺伝子の組を基礎とし、E.coliでの発現のために最適化されています。(fig.3)
- CysDisplay® Technology
最新の効率的なファージディスプレイの方法です。この技術では、開裂可能なジスルフィド結合をファージに導入することで、高親和性抗体の効率的な溶出を可能にしています。(fig.4)
HuCAL® 抗体の活用
HuCAL
® テクノロジーで作製された抗体(HuCAL
® 抗体)は、様々な用途において、従来の方法で作製された抗体と同様にお使い頂けます。 さらに、Fab抗体であることから、Fc領域とレセプターの結合を防いだり、ヒト抗マウス抗体(HAMA)の反応を最小化するためにFc領域を除去する必要がないなど、アッセイ系によってはさらなる利点となる性質をもっております。 また、タグ特異的な検出用抗体は多くの用途において非常に有用です。
[抗ラットCaspr抗体 HCA091(AbD06152)の例](
fig.5)
マウス小脳パラノード中のCasprタンパクの染色結果(赤)です。緑色はランビエ絞輪のノードの輪郭部分を形成しているアンキリンGタンパクを示しています。
[抗ヒトCD127抗体 HCA145(AbD11592)の例](
fig.6)
Hoechst(青)で対比染色したMCF-7細胞に対するヒト型抗ヒトCD127抗体(緑)による染色結果を示しています。
[抗ヒトCD127抗体HCA145(AbD11592)のフローサイトメトリー](
fig.7)
左:HCA145によるHuman lymphocytesの染色
右:他ベンダーからのマウスモノクローナル標準抗体による染色