トランスジェニック / フナコシ ID: J00075

ノックインマウス作製受託サービス ID: J00075

トランスジェニックが行っている遺伝子改変マウス受託において、最も高度な技術を要するマウス作製受託が可能です。

サービスについて

概要

ノックインとは、外来遺伝子をマウスゲノム上に導入し、遺伝子、タンパク質の機能を解析する方法です。外来遺伝子の挿入により、同時に内在性遺伝子を破壊するような設計、Cre/loxPシステムを利用した誘導発現の設計、また、ROSA26遺伝子座への挿入によるユビキタスな発現など、様々な設計をすることができます。マウスタンパク質の局在を調べるためレポータータンパク質(LacZやGFP)との融合もノックインマウス作製に該当します。

利用価値の高いRosa26の遺伝子改変に特化したサービスもございます。
  • 外来遺伝の安定的な発現
  • ホモマウスでの表現型が現れない
  • ES細胞内での高い相同組換え効率
  • ユビキタスなプロモーター活性を有しエピジェノミックな影響を受けにくい
  • 作業詳細

    1. 遺伝子改変ベクターの設計
      まずお客様が発現をご希望されるタンパク質のcDNAの調製方法を調査します。お客様が目的タンパク質のcDNAをお持ちでない場合、全長DNAの合成を計画・見積りを行います(費用を別途申し受けます)。また導入遺伝子座周辺領域のクローニングについても提案します。マーカーとなる薬剤耐性遺伝子は将来的にリコンビナーゼで取り除くように設計することも可能です。
    2. 遺伝子改変ベクターの設計
      より具体的な案を提示して、ベクター構築に取り掛かります。通常、標的遺伝子の周辺領域はPCRにて増幅しクローニングします。cDNAのクローニングも必要なので、他の遺伝子改変マウス作製の場合よりも、時間がかかります。
    3. 遺伝子導入から組換えES細胞を樹立
      構築した遺伝子改変用ベクターをES細胞に導入します。PCRによる1次スクリーニング、詳細解析、Neoプローブによるサザンブロット解析により、相同組換えES細胞を樹立します。(fig.1
    4. 樹立した組換えES細胞からマウス作製
      樹立した組換えES細胞よりマウスを作製します。計画通り遺伝子改変用ベクターが挿入されたES細胞(最大3クローン)からキメラマウスを作製します。形質転換したES細胞が生殖系列へ移行しているかを確認後、ヘテロマウス作製へと進みます。(fig.2
    5. 納品
      お客様のご都合に合わせて、株式会社トランスジェニックからマウスを納品します。通常はヘテロマウス2ペアを納品しますが、キメラマウス・ホモ遺伝子改変マウスの納品でも対応可能です。納品前に遺伝子型検出のための解析条件を決定します。

ご注文に関して

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参考価格・納期

工程作業内容期間価格
相同組換え
ベクターの構築
1. 標的遺伝子に関する情報をデータベースにより取得し、デザイン案を作製
2. 相同組換え領域のクローニング
3. クローニング産物と薬剤耐性遺伝子の組み合わせにより、相同組換えベクターを構築
4. スクリーニング条件設定のためのコントロール・ベクターを作製
2~3か月 ¥1,200,000

ROSA26-KIの場合:
¥300,000
組換え
ES細胞株の樹立
5. ES細胞株へのエレクトロポレーション
6. 薬剤耐性ESクローンのピックアップ
7. PCRによるスクリーニング
8. PCR解析,Neoプローブによるサザンブロット解析により、相同組換えESクローンを樹立
3~4か月 ¥1,800,000

ROSA26-KIの場合:
¥1,000,000
キメラマウス作製 9. 最大3クローンのES細胞を用い、キメラマウス作製(すべてのキメラマウスがES細胞寄与率80%を下回る場合、再作業) 約3か月 ¥700,000
ヘテロマウス作製 10. 自然交配による生殖系列キメラマウスの同定(ES細胞寄与率上位4匹のキメラマウスを、野生型マウスと交配)
11. F1ヘテロマウスの取得
約3か月 ¥700,000
以上合計 納品にかかる微生物検査費、輸送費は別途必要です。 ¥4,400,000

ROSA26-KIの場合:
¥2,700,000
オプション:
薬剤耐性遺伝子の除去
F1ヘテロマウスとCAG-Flpマウス(あるいは、CAG-Creマウス)との交配により、薬剤耐性遺伝子を除去。さらに、野生型マウスと交配させ、Flpトランスジーン(あるいは、Creトランスジーン)を除去 約6か月 ¥900,000

キメラマウスに直接、CAG-Flpマウスを交配させ、生殖系列への移行と薬剤耐性遺伝子の除去を同時に行うことも可能です。

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