概要
アジレントテクノロジー社の遺伝子発現解析用マイクロアレイを用いた受託解析サービスです。アジレント社のマイクロアレイは60merのロングプローブで検出感度が高く、ダイナミックレンジが大きいアレイとして認知されています。低発現領域の遺伝子発現検出において強力なパフォーマンスを発揮します。
解析結果はクラボウ独自のソフトウェア「Transcriptome Viewer」でご報告します。マイクロアレイデータの取り扱いが初めてという方にも、クラスタリングなどのグラフ作成、統計解析による発現変動遺伝子の抽出を簡便に行うことができます。
マイクロアレイ種の選択
アジレント社のマイクロアレイは1枚のスライドに複数のサンプルを処理できるプラットフォームになっています。
搭載遺伝子数の違いによって、1枚のスライドで処理できるサンプル数が異なります(8x60K、4x44K、8x15K)。
(検体数 x 検出遺伝子数)
マイクロアレイラインナップ
* 遺伝子リストなどの製品詳細情報は
アジレント社ホームページでご確認ください。
必要なサンプル
Total RNA量:500ng 以上(濃度 50ng/uL以上)
RNA純度(A260/A280): 1.9~2.1
* サンプルはヌクレアーゼフリー水に溶解してください。
* サンプルが上記規定に満たない場合は、お気軽にお問い合わせください。
* RNA抽出サービス(オプション)もご利用いただけます。
* miRNA Array解析の場合、Total RNAに低分子RNAが含まれている必要があります。
スピンカラムタイプのRNA抽出キットは低分子RNAが得られないタイプがありますのでご注意ください。
納品データ
解析報告書およびDVD-ROMなどの記憶媒体に解析データを収録して納品します。
① 解析生データ
② 総合比較解析用データ
各サンプルの各遺伝子・転写産物・miRNA種の発現値、検出フラグデータが確認できます。クラボウ社開発の「Transcriptome Viewer」を利用いただくことで、統計解析によるサンプル間の遺伝子発現比較、発現変動遺伝子の抽出(フィルタリング)、データのグラフ化・可視化(散布図、クラスタリング)などが可能になります。本ツールによりマイクロアレイ解析後の2次解析をスムーズに進めることができます。(
fig.1)