概要
腸骨リンパ節法を採用することにより、最短で1ヶ月半(約45日)で陽性クローンの樹立が可能です。また脾臓法に比べて多数の陽性クローンが得られることから、ELISA、免疫染色、フローサイトメトリー、中和、ウェスタンブロットなど、さまざまなアプリケーションでのニーズにお応えできます。
特長
- 陽性クローン樹立まで最短で1ヶ月半(fig.1)
腸骨リンパ節法を採用することで、従来法に比べて免疫回数を最小限に抑えることができるため大幅に作製期間を短縮し、迅速にモノクローナル抗体をお届けすることが可能となりました。
- お客様ご自身で抗体のワークテスト
ポジティブクローンからのセレクション過程において、シグマアルドリッチ社工程中での選抜後、お客様に培養上清をご提供し、お客様のアプリケーションで実際に抗体がワークするかどうかをご評価いただきます。
また、全工程を3つのSTEPに分け、各STEPごとに次のSTEPに進めるか否かをお客様にご判断いただきます。ご請求については各STEPの作業終了ごとにさせていただきます。
- 精製抗体とハイブリドーマを納品 / 知財・権利を完全譲渡
納品後、お客様自身による、大量培養・精製も可能です。
これにより製品の商品化や、共同研究者様への配布・譲渡など、用途の幅はお客様次第で大きく広がります。
サービスの流れ
お問い合わせいただいた情報をもとに、専任の抗体技術専門家が、お客様とご希望の抗体を作製するための技術的な打ち合わせをさせていただきます。
お客様の抗体を作製するための作業工程表を作成し料金と共にご案内いたしますので、ご納得いただいた後にご注文いただけます。また作業中は技術担当者による完全サポート体制をとり、作業進捗の報告や追加作業のご希望などのご要望もお伺いいたします。
- お問い合わせ
- 1次ヒアリング
テクニカルサービス担当により抗体作製サービスのご案内やご希望の抗体に関するご要望を確認させていただきます。
- 最終打合せ
技術者訪問、作業工程の設定
STEP 1 |
・抗原合成・ラットマウス免疫
・ハイブリドーマ樹立と96ウェルプレートへの播種
・1stスクリーニング |
納品物
・作業報告書(ELISA結果)、陽性ウェルの培養上清 |
STEP 2 |
・お客様ご指定のウェルからクローニング
・2ndスクリーニング |
納品物
・作業報告書(ELISA結果)、陽性クローンの培養上清 |
STEP 3 |
・お客様ご指定のハイブリドーマの培養
・培養細胞の納品 |
納品物
・作業報告書(全作業)、培養ハイブリドーマ |
腸骨リンパ節法と従来法の比較
|
腸骨リンパ節法 |
従来法 |
免疫回数 |
1回(~400μg) |
数回 |
リンパ球細胞 |
腸骨リンパ節 |
マウス脾臓 |
リンパ球の数 |
1x108~3x108個 |
1x108個 |
ポジティブクローン出現率 |
+ + + + + |
+ |
免疫から細胞融合まで |
2~3週間 |
2ヶ月 |
モノクローナル抗体樹立まで |
1~1ヶ月半 |
3~6ヶ月 |