ジーンデザイン / フナコシ ID: J00326

LNA・BNA合成受託サービス ID: J00326

LNA(2’, 4’-Bridged Nucleic Acid, 2’, 4’-BNA)を挿入したオリゴヌクレオチド(DNA / RNA)を、様々な合成スケール、各種ラベル化など、研究用途に合わせて合成いたします。

サービスについて

LNA合成受託サービス

LNA(2’, 4’-Bridged Nucleic Acid, 2’, 4’-BNA)を挿入したオリゴヌクレオチド(DNA / RNA)を、様々な合成スケール、各種ラベル化など、研究用途に合わせて合成いたします。合成したLNA(2’, 4’-BNA)をろ過滅菌後、無菌環境下で凍結乾燥することにより、in vivoでの実験に最適なオリゴとして供給することもできます。

特長

  • LNA(2’, 4’-BNA)は固定化されたN型立体配座になるためRNAへの結合力が大幅に増加します。
  • 固定化された構造によりDNAへの結合力も増加します。
  • ヌクレアーゼ耐性が向上します。
  • in vivoにおいて、S-オリゴヌクレオチドよりも高い安全性を有するという報告があります。

LNA(2’, 4’-BNA)の応用例

  • S-オリゴヌクレオチドに代わるアンチセンスオリゴヌクレオチド (*1)
  • siRNAへの応用
  • miRNA機能阻害 (*2)
  • in situハイブリダイゼーションプローブなど
参考文献
*1 Wahlestedt, C., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 97, 5633~5638 (2000).
*2 Corsten, M. F., et al., Cancer Res., 67, 8994~9000 (2007).
* Obernosterer, G., et al., Nat. Protoc., 2, 1508~1514 (2007).

LNA(2’, 4’-BNA)オリゴヌクレオチドの核酸分解酵素耐性

LNA(2’, 4’-BNA)オリゴは天然型オリゴヌクレオチドに比べて核酸分解酵素への耐性が向上することから、体内での安定性が改善される可能性が示唆されています。動物細胞、実験動物を用いた実験において、少量でアンチセンス、アンチジーン、siRNAなどの効果の持続を期待できます。

動物実験における LNA(2’, 4’-BNA)オリゴヌクレオチドの優位性

脳α線条体にS-オリゴヌクレオチドを注入されたラットは明らかな発熱反応を示し、病理組織像において神経細胞の脱落が見られるのに対し、LNA(2’, 4’-BNA)オリゴヌクレオチドを注入されたラットでは、このような病理所見が観察されませんでした。このことからLNA(2’, 4’-BNA)オリゴヌクレオチドは従来のS-オリゴヌクレオチドよりも安全な医薬品候補であると考えられます。

BNA合成受託サービス

BNANCはLNAの特性を高めた新しい架橋化核酸です。
DNA-BNAキメラオリゴマーの他に、ホスホロチオエート化、末端修飾など、DNA合成と同様に様々な修飾を行うことも可能です。
また、末端修飾、大量合成、in vivo 実験用グレードなどにも対応します。

[BNAとは]
BNAとはBridged Nucleic Acid(架橋化核酸)の略で、大阪大学名誉教授の今西武先生により開発された人工核酸の総称です。これまでに約10種類のBNAが開発されています。それぞれのBNAは結合親和性(ハイブリダイズ能)やヌクレアーゼ耐性などにおいて、異なる特性を持っています。天然核酸(DNAやRNA)は化学構造上形の自由度(コンフォメーションの自由度)が大きくなっています。そのためDNA-DNA、RNA-RNA間の二重鎖形成(ハイブリダイズ)において熱力学的に不利となっており、結合親和性(ハイブリダイズ能)を改善することが人工核酸創成の課題となっています。
BNAは、天然核酸の“形の自由度”を拘束することにより(fig.1)の赤線表示の構造)、標的となるDNAやRNAに対する結合親和性を高め、かつヌクレアーゼ(核酸分解酵素)耐性をも獲得する架橋構造を核酸分子内に持つという、これまでの人工核酸とは異なるコンセプトで設計されました。RNA、一本鎖DNA、二本鎖DNAを分子標的としたゲノムテクノロジー(アンチセンス法、アンチジーン法、RNAi、デコイ法、遺伝子相同組換え、リボザイム、DNAエンザイムなど)に有用です。現在、核酸医薬品開発や診断システムなどの共通基盤材料として2’,4’-BNA(LNA)オリゴヌクレオチドの研究開発が進められています。

[BNAオリゴヌクレオチドについて]
株式会社ジーンデザインのLNA(2’, 4’-BNA)オリゴヌクレオチドは,株式会社理研ジェネシス(日本)と株式会社ジーンデザイン(日本)とのライセンス契約に基づき,研究開発での利用を目的として日本国内で製造されます。(fig.2
* ご提供可能なBNAは
LNA(2’, 4’-BNA):A、G、T、mC(メチルシトシン)
BNANC:T、mC(メチルシトシン)です。

BNANCを含むオリゴヌクレオチドの特性表(fig.3

LNA(2’, 4’-BNA) BNANC BNANC(Me)
結合力
酵素耐性

優位性:◎>○>●>天然核酸

参考文献
  1. Mitsuoka,Y.,et al.,Nucleic Acids Res.,37,1225~1238 (2009).
  2. Abdur Rahman,S. M.,et al.,J. Am. Chem. Soc.,130,4886~4896 (2008).

ご注文に関して

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参考価格・納期

LNA(2’, 4’-BNA)合成受託サービス
スケール配列長挿入価格(税抜)
1塩基当たり
精製グレード精製料金(税抜)保証量
0.2μmole 11~50 ¥2,800 簡易カラム精製 無料 90μg(3 O.D.)
11~50 HPLC ¥6,000 60μg(2 O.D.)
51~120 45μg(1.5 O.D.)
1μmole 11~50 ¥5,600 簡易カラム精製 ¥2,000 0.4mg
11~50 HPLC ¥12,000 0.25mg
51~120 120μg

* 価格はLNA(2’, 4’-BNA)1塩基当たりの価格(税抜)です。
* LNA(2’, 4’-BNA)はA、G、T、mC(メチルシトシン)のみ供給可能です。U、Cはございませんので予めご了承下さい。
* 末端各種修飾、ラージスケール合成、in vivo実験用グレード(エンドトキシン検定済み)にも対応いたします。

BNA合成受託サービス
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