ジーンデザイン / フナコシ ID: J00318

ICONプローブ ID: J00318

部位特異的DNAメチル化検出プローブです。試料にダメージを与えることなく、短時間かつわずかな試料量でゲノム中の目的となる位置でのDNAメチル化の量的解析などが可能です。

サービスについて

概要

ICONプローブは、全く新しい部位特異的DNAメチル化検出プローブです。従来の手法に比べて、試料にダメージを与えることなく、短時間かつわずかな試料量でゲノム中の目的となる位置でのDNAメチル化の量的解析などが可能となります。

* ICONプローブとは、独立行政法人理化学研究所フロンティア研究システム岡本独立主幹研究ユニットの岡本晃充独立主幹研究員の研究によって
  開発された、部位特異的メチル化検出プローブの名称です。
* 株式会社ジーンデザインは京都大学とのライセンス契約を結び、国内で唯一のICONプローブ製造を行っています。

従来法との比較(fig.1

 ICON法従来法(バイサルファイト法)
 ICONプローブを用いることで、標的のシトシンに反応を絞ることができる。また、メチルシトシンのみに反応する。亜硫酸水素塩処理の後、PCR、シーケンシング操作によってメチル化されたシトシン、非メチル化シトシンはチミンとして検出される。
試料の損傷不規則切断によるゲノム試料の損傷がない大半のゲノム試料で非特異的損傷が生じる
解析時間試料調製から定量的PCRの結果まで約3時間長時間の加熱反応(一般的に16時間)が必要
必要試料量ゲノムDNA 20ng程度一般的にゲノムDNA 1μg 程度

特長

  • 不規則切断が起こらず、試料DNAへのダメージが少なくて済みます。
  • 試料調製から定量的PCR法で結果が得られるまで、約3時間と非常に短時間です。
  • 検出に必要なゲノムDNAは微量(20ng程度)です。
  • 定量性が高く、従来は困難だった部位特異的なメチル化の量的解析も可能です。

ICON プローブとは?

ICONプローブは標的のメチルシトシンに対してオスミウム錯体形成を引き起こし、標的DNAとの間にクロスリンク体を生成する。(fig.2

ICONプローブはDNA配列部分(メチル化を調べたいDNAと相補するDNA断片)と修飾ヌクレオチド部分からなります。標的配列に対してDNA配列部分により位置取りされた後、修飾ヌクレオチドはオスミウムを介してメチルシトシンと結合し、DNA鎖間クロスリンク体を形成します。メチル化していないシトシンとの間では、この反応の進行は400倍以上と極めて遅くなるため、この反応を使って明確にメチル化を区別できます。

ご注文に関して

以下のファイルをご利用の上、お問い合わせフォーム からご送付ください。

参考価格・納期

ICON プローブセット
用途検出系でリアルタイムPCR を使用する場合
セット内容(*1)
  • センス鎖ターゲットプローブ
  • アンチセンス鎖ターゲットプローブ
    (配列長 20mer、3’ 末端リン酸化修飾)
保証量各5nmol
価格(税抜)¥78,000
納期受注確認後10営業日

*1 目的のメチル化候補に対して、ICONプローブはセンス鎖用、アンチセンス鎖用の各1配列が必要です。
† 配列長の変更、LNA挿入や各種修飾にも対応いたします。

カスタム ICON プローブ
LNA(*2)挿入や各種修飾を施したご希望のICON プローブを作製します。
用途新規アプリケーション開発
保証量5nmol~
価格(税抜)¥28,000(*3)
納期受注確認後に決定

*2 LNAの詳細はBNA(LNA)修飾オリゴヌクレオチド合成受託サービスをご覧下さい。
*3 価格は修飾ヌクレオチド1ヶ所挿入によるICONプローブ化の価格です。
  配列長やその他修飾、保証量を加味した上でお見積もりさせていただきます。
†アプリケーション中にPCRを使用する場合はプローブ配列設計のポイントが異なります。

関連サイト