DNAチップ研究所 / フナコシ ID: J00304

miRNA-Seq解析受託サービス ID: J00304

サービスについて

概要

遺伝子発現に大きく影響を与えることが知られているmiRNAの配列情報を網羅的に解析します。特にエクソソーム中のmiRNAの解析に関して実績が豊富にあります。

特長

miRNA-Seqでもさまざまな試料に対応した解析を行っております。
  • 細胞・組織由来RNA
  • 血清・血漿由来RNA
  • 培養上清・血中エクソソームRNA
細胞や組織由来RNAのほか、血清、血漿由来のセルフリーRNA(cfRNA)にも対応しており、近年、盛んに研究されているリキッドバイオプシーについても解析することができます。リキッドバイオプシーは、体液に含まれる核酸を検出する技術であり、がんの検査などにも使われるようになってきました。とくにエクソソーム中のmiRNAの解析に関しては実績が豊富にあり、近年では動脈硬化疾患に関するプロジェクトに参画(2021年1月14日プレスリリース)しております。

【対応する生物種】
miRNAについては,miRBaseに搭載している生物種であれば基本的に解析可能です。
miRBaseはmiRNAの配列情報やアノテーション情報に関するデータベースで広く利用されています。

解析の流れ

  1. 試料のクオリティチェック(QC)を行います。
  2. miRNAを対象としたシークエンスライブラリーを調製します。
  3.  *ライブラリー調製試薬
      QIAseq miRNA Library Kit(Qiagen社)
  4. 調製したシークエンスライブラリーはQC後、illumina社の次世代シークエンサー(NextSeq 500、NovaSeq 6000、Hiseq Xなど)でシークエンスします。
  5. シークエンス後のデータは、リファレンスゲノムにアライメント(マッピング)後、発現量を定量化(正規化)し、アノテーション情報を含むExcel形式のファイルを作成します。デフォルトでは、TMMで定量化します。ご要望に応じて、発現変動遺伝子抽出、時系列解析、ターゲット遺伝子予測などの解析を実施します。正規化以降の解析をご依頼いただいた場合には、 6試料以上の場合で階層的クラスタリングと主成分分析(PCA)を行います。

データ解析

miRNAの解析( ライブラリー調製キット:QIAseq miRNA Library Kit )

  1. リードの品質の評価を行います。
  2. QIAGEN社CLC Genomics Workbenchにより、シークエンスで得られたリードをリファレンスゲノムにアライメント(マッピング)後、分子バーコード(UMIs)によるPCR重複の除去を行い、リードカウントをします。
  3. 試料間のリードカウントを補正するために正規化を行います。
  4. ご指定の比較に沿って、変動するmiRNAなどを抽出します。
  5. miRNAが標的とする遺伝子予測を行います。遺伝子予測データベースであるTargetScanなどを利用します。
  6. 予測された遺伝子リストについてGO解析で特徴的なGO Termを抽出します。複数ある遺伝子の特徴を客観的につかむことが出来ます。
  7. Pathway解析では、Wikipathwaysに登録されたPathway上に、予測された遺伝子をmiRNAの発現情報(UP/DOWN)で色分けしPathway画像を作成します。さらに予測された遺伝子を有意に多く含むPathwayを絞り込むことができます。
* 解析内容は統計解析(データ解析)のページをご参照下さい。


納品物例(fig.1)(fig.2

miRNAの解析( ライブラリー調製キット:QIAseq miRNA Library Kit )
  • original_fastq(FASTQ生データ)
  • 試料QC結果(品質検査結果)
  • データQC結果(FastQC、MultiQC)
  • データ解析結果:正規化、変動miRNA抽出、標的遺伝子予測、GO解析、Pathway解析

* USBメモリ等の記憶媒体もしくはクラウド経由で納品します。

必要試料量について

RNA量 OD260/280 RIN値 送付液量
total RNA
(microRNA含む)
200ng以上 1.5以上 8以上 10μL以上
血清・血漿・各種体液・培養上清・エクソソーム由来RNA
(miRNA含む)
10ng以上 10μL以上
RNA抽出する
血清または血漿
400μL以上
エクソソーム画分 1mL程度(*1)
エクソソーム分離後にRNA抽出をし
miRNA-Seqをする血清・血漿・培養上清
2mL以上
(孔径0.22µmフィルターでろ過必須)

*1 抽出後にRNAが10ng以上得られると想定される量をお送り下さい。液量が1mLを超える場合は限外ろ過フィルターなどで濃縮し、液量を調整して下さい。

* RNA抽出の際はカラムを使用し、有機溶媒が混入しないようにして下さい。
* 試料のクオリティチェックには試料を5µL使用します。余裕をもってご送付下さい。
* RNAはDNase処理を行い、DNAのコンタミネーションがない状態の試料をご送付下さい。
* 試料量が上記に満たない場合はお気軽にご相談下さい。
* 採血の際に使用する抗凝固剤はEDTAをお使い下さい。ヘパリン使用の場合には、ヘパリナーゼ処理が必要になります。
* 培養上清からエクソソームを分離して解析を行う場合、FBSにはウシ由来エクソソームが含まれているのでFBSフリーで培養することをおすすめします。
  FBSフリーでの培養が困難な場合、ウシ胎児血清中のエクソソームを除去するキットのご利用をおすすめします。
*送付方法は「サンプル送付方法」をご確認下さい。

ご注文に関して

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参考価格・納期

サービス項目 価格(税抜) 納期
miRNA-Seq解析受託サービス お問い合わせ 2ヶ月(データ解析を含む場合は2.5ヶ月程度)

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