概要
リコンビナントタンパク質の産生は、必ずしも容易ではありません。多くの要因がタンパク質発現と精製に影響する可能性があるため、その最適化プロセスには常に労力と時間がかかります。いくつかの不確実性と課題に対処するため、ジェンスクリプト社のタンパク質発現の専門家は、最先端のソリューションによる微生物発現カスタムサービスを提供しています。コドン最適化からスモールスケールの発現評価試験およびスケールアップのための遺伝子合成、そしてタンパク質の精製とキャラクタライゼーションも含めて、お客様はご要件に沿ってフレキシブルにオプションをお選び頂けます。さらに、ラージスケールでの製造には、生物学的機能を持つタンパク質を封入体から回収する、ジェンスクリプト社開発の特殊なタンパク質リフォールディング技術もご利用頂けます。ハイスループットな大腸菌発現プラットフォームでは、お客様のターゲットスクリーニングプロジェクトの迅速化を支援するため、スモールスケール発現向けに費用対効果の良いオプションを提供しています。
よく用いられている発現系である大腸菌は、遺伝子操作が簡単です。そして幅広いリコンビナントタンパク質、例えばサイトカイン、酵素、抗原や抗体フラグメント等の、低費用で高収量な生産を支えています。ジェンスクリプト社のカスタマイズしたワークフローは、お客様のダウンストリームアプリケーションに対応可能です。ジェンスクリプト社は、大腸菌発現系を使用し、50,000バッチ以上のリコンビナントタンパク質のお届けに成功しています。
ハイライト
- 製造に最適化された酵素
- 高収量のタンパク質>15g/L
- 最大キログラムレベルまでのフレキシブルなスケールアップ
標準なワークフロー(fig.1)
特長
- 解決策1
複数のタグでのスクリーニング
- 解決策2
標準の編成
- 解決策3
プロフェッショナル封入体リフォールディングサービス*
*プロフェッショナル封入体リフォールディングサービス
- 目的:活性のあるタンパク質を入手したいが、上清や他の細胞ではうまく行かない。
- 特徴:リフォールディング条件、封入体(IB)処理、精製と分析法に尽力し、活性を持った天然なリフォールディングに、より近づけることができます。
- アプリケーション:ラージスケールの発現とリフォールディング用
- 技術的努力:
希釈リフォールディング法による、17種類のリフォールディングバッファースクリーニング
還元および非還元SDS-PAGE、SEC-HPLCおよびLC-MSによるリフォールディング結果の確認
サービスの詳細
|
マイルストーン |
仕様 |
納品物 |
タイムライン* |
1 |
遺伝子合成、クローニング、プラスミド調製 |
遺伝子合成およびコドン最適化
適切な発現ベクターへのサブクローニング
プラスミド調製およびDNAの品質管理 |
タンパク質品質管理 (QC)データ |
≤2週間 |
2 |
タンパク質発現評価 |
プラスミド導入による適切な微生物発現株の形質転換
タンパク質発現評価および最適化 |
≤1週間 |
3 |
タンパク質精製、タグ除去(オプション) およびリフォールディング(オプション) |
最適化条件を使用したスケールアップタンパク質発現
ご要望のタンパク質量と純度に調整するための精製
タグ除去およびタグフリータンパク質の分離(ご要望に応じて)
不溶性タンパク質の場合のリフォールディング(必要時のみ実施) |
≤1週間 |
4 |
品質管理 (QC)と納品 |
純度分析およびSDS-PAGEとウェスタンブロット(タグ付きタンパク質用)を使用した検出
ブラッドフォードアッセイによる定量
タンパク質の納品 |
≤1週間 |
*タイムラインは全て概算です。多くの場合、4~6週間でのお届けとなります。ただし、オプションによって全体のタイムラインが若干伸びる場合があります。(国際輸送期間によっても変動がございます)
ラージスケールでのタンパク質産生のご希望は、完全カスタマイズ可能なジェンスクリプト社の大腸菌発酵槽大量生産サービスをお試しください。詳細はご相談下さい。