概要
microRNAは、18~25塩基からなる低分子non-coding RNA(small ncRNA)の一種であり、遺伝子の転写後制御に関与しているといわれ、動物細胞から植物、線虫、節足動物、脊椎動物まで幅広い生物種に存在しています。
本サービスは、LC Sciences社が開発したμPalaflo
™ in situ合成法を使用して、最新のmiRBaseデータを基にmiRNAアレイを作成し、発現解析を行うサービスです。新規miRNAを探索される方には、最大で3,918プローブ配列を搭載可能なnon-coding RNA受託サービスがおすすめです。
特長
- microRNA(miRNA)、non-coding RNAを網羅的に測定・解析いたします。
- トータルRNAをお預りし、データ解析結果をCDでご返却いたします。
- in situ合成で、2015年1月現在miRBase 21に対応しています。
- Multiple Species Arrayには1つのチップに複数の生物種のmiRNAが搭載されています。
- お客様の選んだ配列を、100個まで無料で追加可能です。
サービス内容
- 基本サービス
・QCチェック(OD260/OD280と濃度のチェック)
この段階で、規定の条件をクリアしないサンプルについては、お客様にご連絡し、次のステップに進むかどうか確認いたします。
・microRNA、small RNAの分離
・ラベリング
・ハイブリダイゼーション
・スキャン:TIFF画像ファイル、数値生データをCDで返送いたします。
・解析データ:バックグラウンドサブトラクション、ノーマライゼーションを行った後、Log2レシオとt-testのp-valueが計算されます。
データはエクセルファイルでお返しします。
- サービスの流れ(fig.1)
- 解析例
[in situ合成により均一なアレイシグナル]
LC Sciences社のmicroRNA、non-coding RNAプロファイリング用DNAマイクロアレイプローブは、シリコンチップ上に刻まれた約3,700個のウェル(fig.2)内でin situ合成されます。in situ合成したアレイは、ピンスポットタイプやインクジェットタイプのアレイに比べてスポット-スポット間、アレイ-アレイ間のばらつきが減少し、均一なアレイが得られます。
[Tm値の最適化と高い特異性を実現](fig.3)
独自の修飾ヌクレオチドを使用しTm値の最適化を行いパーフェクトマッチ(PM)と1塩基ミスマッチ(1MM)とのシグナル差は30倍以上となります。Let7 micro RNAファミリーのような21~23ntと短く配列の似たものも区別が可能です。