京ダイアグノスティクス / 安評センター ID: J01524

PDSX models(ヒト由来がん幹細胞スフェロイド細胞とPDSXモデルによる試験研究受託) ID: J01524

細胞株由来ではなく、高品質な薬剤感受性を示すヒト由来がん幹細胞スフェロイドとPDSXを用いた試験研究受託

サービスについて

概要(fig.1

PDSX models
安評センターでは、京ダイアグノスティクス株式会社、京都大学医学研究科との提携で、細胞株由来ではなく、高品質な薬剤感受性を示すヒト由来がん幹細胞スフェロイド細胞とPDSXモデルを用いた試験研究受託をご提供しています。従来のがん細胞株の移植や、PDXよりも利点のあるモデルとして、研究開発にお役立てください。

大腸がんスフェロイドを用いたin vitro薬剤感受性試験

  • 大腸がん患者の摘出腫瘍から確立され、京都大学医学研究科で保存されている、がん幹細胞スフェロイド(がんスフェロイドパネル)を利用できます。
  • 薬剤感受性と患者の治療成績の相関が示されている株を含みます。
  • 試験研究受託としてこれらのスフェロイドを用いた薬剤感受性試験を実施いたします。
* 本試験は京ダイアグノスティクス株式会社での実施となります。

大腸がんスフェロイドを用いたin vivo薬剤感受性試験(fig.2

  • 免疫不全マウスにスフェロイドを移植することによるPDSX(Patient-Derived Spheroid Xenograft)を用いた試験を研究受託として実施いたします。
  • PDSXでは、細胞株ではなく患者由来スフェロイドを用いることで、大腸がん原発巣と類似の組織像を再現することができ、臨床試験に近い条件で薬剤感受性を調べることが可能です。
  • PDSXにより、従来のPDX((Patient-Derived Xenograft)と比較して、生着率、信頼性、再現性が高く、また所要時間を短縮した薬剤感受性試験が可能です。
* 本試験は 本試験は安評センターおよび京ダイアグノスティクス株式会社での実施となります。
* 価格は試験内容によります。ご相談ください。

スフェロイド培養とPDSXモデル

ヒト大腸がんから樹立された細胞株は以前からin vitro試験、マウスへの移植試験で広く用いられていますが、様々な性質を持つ大腸がんを代表するモデルとしては不完全なものです。そこで、近年はがん患者から摘出したがん組織を免疫不全マウスに移植するPDX(Patient-Derived Xenograft)が行われ、重要な研究手法となってきており、また、がん患者由来のがん細胞をin vitroで培養する技術も確立されてきており、これらの手法を用いて個別のがんに有効な治療薬を探し出すことも可能となってきています。
外科手術で摘出した組織からがん細胞を分離し、培養することは長年困難とされてきましたが、近年マトリゲルを使用した立体培養法が確立されました。京都大学医学研究科 武藤誠先生のグループは、正常幹細胞をスフェロイド培養する技術を応用して、がん患者由来の大腸がん組織から上皮スフェロイドを効率的に培養、保存することに成功しました。さらに、体外で培養したがん幹細胞スフェロイドを免疫不全マウスに移植することによって直接がん組織を移植するPDXと同様の性質をもった移植がんを作出し、これをPDSX(Patient-derived spheroid xenograft)と名付けました。PDSXはPDXと比較して樹立までの期間が短く、移植がんの大きさにばらつきが少ないため、精度の高く投薬試験を行うことができます。実際に、PDSXを用いた抗がん剤の効果と患者の治療成績はほぼ一致することもわかりました(後向き試験)。またこのようなスフェロイドの樹立を多くのがん患者から進めており、150株以上を保存しています。
安評センターでは、このようなスフェロイドおよびPDSXを非臨床試験で創薬研究に使用していただくための試験研究受託を実施しています。

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