概要
本品は、応用酵素医学研究所の開発したATP測定キット(
fig.1)を使用して、ATPを効率的に抽出し、ルシフェラーゼ発光法を用いてATP量を測定するための測定サービスです。本キットに含まれる独自の抽出試薬およびプロトコールによって、高いATP抽出効率を実現しました。これまで正確な測定が困難であった動物組織や血液サンプルにおいても高感度かつ定量的にATP量を測定することが可能です。
特長
- 抽出・定量の簡単操作で迅速測定。
- 独自の抽出技術により、高い抽出効率と正確な測定を実現。
- ルシフェラーゼ法により、高感度にATPレベルを測定。【特願2008-017863(国際出願番号PCT/JP2009/051364)】
- 抽出後、-20℃で半年以上安定保存でき、まとめて測定が可能。
サービス内容
- 使用分野(fig.2)
ATPは…体内におけるエネルギー通貨
ATP量の変化…食品衛生分野や疾患等の研究分野で細胞のバイヤビリティの指標として注目されています。
・疾患モデルマウス等の組織中のATPの測定に最適
・エネルギー代謝研究において重要な、筋肉・肝臓組織等での正確なATPの測定
・生鮮食品・畜産物等の鮮度、保存法の評価
・植物育種学分野等
- キット内容
血液・培養細胞・微生物・植物(青果物)
AMERIC-ATP Kit(コードNo. 638-23501)
・抽出試薬A(医薬用外劇物:フェノール含有) 20mL×1本
・抽出試薬B(医薬用外劇物:クロロホルム含有) 30mL×1本
・ルシフェラーゼ溶液 1本
・ATP標準液(10-7 M) 500μL×1本
・測定用緩衝液 6mL×1本
動物の筋肉・脾臓・肝臓・心臓
AMERIC-ATP(T)Kit 組織抽出用(コードNo. 632-23881)
・抽出試薬A(医薬用外劇物:フェノール含有) 50mL×2本
・抽出試薬B(医薬用外劇物:クロロホルム含有) 20mL×1本
・ルシフェラーゼ溶液 1本
・ATP標準液(10-7M) 500μL×1本
・測定用緩衝液 6mL×1本
- サービスの流れ(fig.3)
ヒトの血液サンプルからのATP抽出は、応用酵素医学研究所では行っておりません。ヒト血液サンプル中のATP測定は、まずお客様に応用酵素医学研究所のAMERIC-ATPキットをご購入いただき、キットを用いてATP抽出後の溶液を送っていただく必要があります。
- 測定例
動物(マウス)血液のATP量の測定値(fig.4)
動物(マウス)組織のATP量の測定値(fig.5)
他社製品と比較して、血液・組織からのATPを迅速かつ簡便に定量する事ができます。