自然免疫応用技研 / 富士フイルム和光純薬 ID: J01043

カルプロテクチン測定 ID: J01043

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)マーカーの一つ、カルプロテクチンの測定を実施しております

サービスについて

概要

カルプロテクチンとは
主に好中球(一部、単球や活性化マクロファージ)により分泌されるカルシウム結合タンパク質で、好中球の管腔への移行に比例し、糞便中のカルプロテクチン濃度が上昇することが知られています。(fig.1
  • 便中のカルプロテクチンはUCやCDに対する特異性や感受性が高いため、再燃リスクマーカーとなります。
  • 便中のカルプロテクチンが50μg/gを越えると、炎症性腸疾患の再発リスクが13倍上昇することが報告されています。

特長

[メリット]

糞便中のカルプロテクチン値が、炎症性腸疾患(IBD)の優れた炎症活動マーカーとして学会・論文で注目されています。

  • メリットその1:糞便中の濃度を測定するので、採血や内視鏡検査の必要がありません。
    ⇒被験者の苦痛が軽減します。
  • メリットその2:CRP、赤沈検査(ESR)、白血球数は、腸管だけでなく体の他の部分の炎症においても高値を示しますが、便中のカルプロテクチンは腸管粘膜の炎症のみを反映します。
    ⇒潰瘍性大腸炎(UC)やクローン病(CD)に対する特異性や感受性が優れています。
  • メリットその3:カルプロテクチンの測定はCrohn’s disease activity index(CDAI)やUlcerative colitis activity index(UCAI)、Harvey-Bradshaw activity indexより、粘膜の炎症を反映しています。

サービス内容

  • ELISA法で測定いたします。
  • 測定する被験対象の糞便のスプーンひとさじ程度を、検便の容器に入れ、冷凍でメーカーへご送付ください。

カルプロテクチン検量線データ(fig.2)(fig.3
* 試験の詳細については、お問い合わせください。
* 本業務は、依頼者に代わり糞便中のカルプロテクチン値を測定します。従って、その測定値の評価は、依頼者自身のご判断でお願いいたします。受託に伴って公開される試料の情報、測定結果、依頼主様の個人情報等は本受託業務の遂行のみに利用し、他の目的に利用したり、第三者へ開示することはありません。また、本測定は研究を目的としております。病気の診断には使用できません。

ご注文に関して

お問い合わせフォーム よりお問い合わせください。

参考価格・納期

工程内容価格(税抜)
前処理便中のカルプロテクチン抽出¥5,000 /検体
ELISA法測定 40検体毎40検体まで¥400,000
80検体まで¥730,000

関連サイト