タンパク質解析に有用なキャピラリー式フラグメントアナライザー

Qsep100 Advance

    Qsep100 Advanceは、DNA / RNA / タンパク質の測定を全自動で行うキャピラリー電気泳動装置(フラグメントアナライザー)です。
    Qsep100のモジュールを変更し、タンパク質の検出用に最適化されています。
    1試料あたりの分析時間は2~7分で(分離能によって異なる)、最大96試料を連続して解析できます。
    タンパク質試料の検出手順は、専用試薬を用いて蛍光標識タンパク質を調製し、P2カートリッジをセットしてスタートボタンを押すだけの簡単な操作です。

  • 簡単な操作でキャピラリーゲル電気泳動(CGE)ができる装置です。
  • Qsep100とは別のモジュールを使用することにより、より高解像度の蛍光色素で標識したタンパク質試料の検出に適応しています。
  • ゲルの調製~ゲルの撮影を含む、煩雑で時間のかかるステップを簡単かつスピーディーに行うことができます。
  • キャピラリーはペン型のカートリッジ形状で、分析回数や使用期限を自動的にモニタリングして表示します。
  • 解析用ソフトウェア「Q-Analyzer」が付属しています。
    * コンピューターは含まれません。解析にはPC(Windows 10以上)が別途必要です。

    別売のカートリッジについて

  • 専用試薬により蛍光標識したタンパク質をP2カートリッジを使用し、高解像度で検出することができます。
  • DNA/RNA分析時は、蛍光色素を含んだポリマーがキャピラリー内に充填されているため、Qsep100と同様に試料をあらかじめ染色しておく必要はありません。
  • キャピラリー内に充填されたポリマーは、分析後に自動的に洗浄され、次の分析前に新しく充填されます。
  • カートリッジは使い捨てタイプです。
  • カートリッジ1本当たり100~300回(DNA用)、100回(RNA、タンパク質用)の電気泳動が可能です。
  • カートリッジ式は、その都度準備が必要なチップ式に比べると無駄が出ず、コスト面で有利です。
  • DNA分析用カートリッジには、スタンダードタイプ(Standard)・高速泳動タイプ(Fast)・高分解能タイプ(High Resolution)・広範囲タイプ(Kilobase)・高感度タイプ(High Sensitivity)の5種類があります。

  • 蛍光標識タンパク質の検出例

    Qsep100 AdvanceによるAlexa Fluor 488標識BSAの検出

  • タンパク質サイズラダーの分離
    Qsep100 AdvanceによるBenchMark Fluorescent Protein Standardの分離

    Qsep100 Advanceを使用することで、11~155 kDaの7種類の組み換え体タンパク質を含むタンパク質サイズラダー(BenchMark)を8分間で明瞭に分離することができた。

    操作方法概略(Qsep100 AdvanceまたはQsep100を用いてタンパク質試料を解析する場合)
    ①試料の調製②タンパク質の標識③試料の加熱処理④試料の解析
    Qseo100 AdvanceのDNA/RNAの検出感度は、Qsep100(#C100100)に比べてやや低下します。

仕様

シリーズ Qsep100 Advance
型番 C100101
本体のサイズ
(W)x(D)x(H)mm
300×380×400
重さ 15kg
電源 100~240V(30W)
測定試料数 1~96
泳動時間 1試料(≦1kb)当たり2~7分
光源 LED
検出方法 蛍光
検出感度(DNA) 1pg/μL(滅菌水で希釈した場合:5pg/μL)
分離能 1~4bp(100~500bp)
泳動時の電圧 1~15kV
PCとの接続方法 USB
付属ソフトウェア Q-Analyzer
希望小売価格
(税抜)
3,800,000円
(税込 4,180,000円)