概要
ICONプローブは部位特異的DNAメチル化検出プローブです。
さまざまな生物現象や病気などに関わっているエピジェネティクスの研究にお使いいただけます。
従来の手法に比べて、サンプルにダメージを与えること無く、短時間かつ、わずかなサンプル量でゲノム中の目的となる位置でのDNAメチル化の量的解析などが可能となります。
ICONプローブに用いられる修飾ヌクレオチドを用いて、お客様のご希望に合わせたオリゴヌクレオチドの作製も可能ですので、目的に合わせた新しいアプリケーション開発を行っていただくことも可能です。
ICONプローブはDNA配列部分(メチル化を調べたいDNAと相補するDNA断片)と修飾ヌクレオチド部分からなります。標的配列に対してDNA配列部分により位置取りされた後、修飾ヌクレオチドはオスミウムを介してメチルシトシンと結合し、DNA鎖間クロスリンク体を形成します。
メチル化していないシトシンとの間では、この反応の進行は400倍以上と極めて遅くなるため、この反応を使って明確にメチル化を区別出来ます。(
fig.1)
実験例
- ICONプローブは標的のメチルシトシンとのみオスミウム錯体形成を行う
- ICONプローブを用いたメチル化DNAの配列選択的定量(モデル実験)
- メチル化の定量において同時に存在する他のメチル化領域には影響されない
- マウスゲノムの各組織におけるメチル化量の測定
実験例– ICONプローブの実験データ